●これって、「どこ製」?                          Vol.11
 今、あなたの使っている「マウス」や「キーボード」の生産国は
どこでしょうか?  ちなみに私のIBMのキーボードは「made in Thailand」、Microsoftのマウスは「made in Mexico」なっています。
 現在、一般のPC製品の中から「made in Japan」を探し出すのは
至難の業だと思います。
 昔と違い「made in Japan」でないからといって製品の品質、性能に
疑問を差し挟むこともなく、むしろごく当たり前に使っている人のほうが
多いのではないでしょうか。

  生産技術の世界的平準化、
 コストダウンの流れ、それらに伴う
 生産拠点のグローバル化などで、
 私たちの周りの品々には
 海外製品が数多く見られるように
 なりました。
  当店で扱ってる「ファッション衣料」も 例外ではありません。
  特に最近、「中国製」の製品の多さに は驚きます。
 品質には定評がある有名ブランドの製品の中にでも「中国製」が
見受けられるようになってきました。
 少し以前までは「中国製」「韓国製」は粗悪品の代名詞のように
いわれてきましたが、それも最近はかなりの品質の品も増えてます。
  もちろんいまだに粗悪品もありますが、日本製の中にもかなりの品質に
  問題がある品があることも事実です。

 店頭で接客しているとPC製品など とは違い「これって、どこ製なの?」
「日本製じゃないと品質に不安が・・・。」などのご意見がいまだに
 多く見受けられます。

 多くの方の中にはいまだに
 「中国製は安かろう、悪かろう。」という感覚があるように思います。
 私の個人的な考えでは、一般的な縫製技術のレベルは中国も
日本もほとんど差がないと思います。
 人件費の安さから考えれば、同レベルの商品ならば中国製品のほうが
「お買い得」ということになります。
 ただし、「オシャレな、手の込んだデザイン」となるとまだまだ日本製に
軍配が上がると思います。
 中国でも可能な技術と、日本でなければ不可能な技術が現実には
存在すると思います。

 比較的シンプルで大量に生産する商品は中国が、
個性的でオシャレな少量生産の品は日本が向いていると思います。
 問題なのは「どの国で作った。」かではなく
 「どのようなメーカーが作り、責任を持っているのか。」では
ないかと考えます。
 販売する側にも「日本製だから高級品」とか
  「安いんだから中国製でも・・」というような図式の説明を
見受けますが、もう少しきちんとした説明が必要でしょう。
 このように「日本製」か「中国製」かを問題にするよりも
品質やお好みのデザインを冷静に判断をしてお買物をしていただくことが
「賢い買い物」かと考えます。

01/15/2004

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