〇情報の海                          Vol.01
 2月中に書き上げて、3月初旬にアップする予定でしたが
春ものの入荷など本業が忙しく、遅れてしまいました。
 大変申し訳ございません。
 言い訳はこのくらいにして本題へ・・・・・。

 1年程前のことですが、椅子に座ってTVを見ていると
突然、画面上部の「ニュース速報」が出ました。
  (もっとも「ニュース速報」は突然出るものですが・・)
 曰く、「XX地方に地震がありました。・・・」
 その瞬間、部屋がグラグラ揺れたのです。
  (少なくとも私は速報の後に揺れを感じました。)
 なんと「地震波」よりも早く「地震情報」が伝わるのです。
IT時代とはいえ、この「情報発信、速度」には驚きました。

  現在は通信衛星、インターネット
 パソコン、携帯電話、BS放送など
 通信機器、技術の発達もあいまって
 大量の情報が驚くべき速さで
 世界中を飛び回っております。
  また私たち一般人も容易に
 それらの情報を手に入れることが
 できます。

 このような情報の多さ(多様さ)やスピードに戸惑いを感じてしまうのは
私だけでしょうか?
 いろいろなサイトをご覧になっている読者の方々はお気づきでしょうが
ウェッブには「有用、重要な情報」から、「取るに足らない情報」まで
珠玉混合のサイトが存在しております。
 このような中から「必要なもの」をより分けるには相当の
努力、忍耐、そして能力が必要であると思います。
 (当サイトがどちらに属しているかは皆さんのご判断で・・・。)

 昨年の「同時多発テロ」は皆さんの記憶にまだ新しいと思います。
 あの「ビルに飛行機が突っ込むシーン」や「ビルが倒壊する様子」を
TVで見て、まるで「映画の一シーン」を見ているような妙な感覚を
感じませんでしたか?
 もちろん現実の悲惨さは理解できるものの、今ひとつ実感できない
自分にゾッとしてしまいました。
 映画、TV、インターネットなどからの大量の画像情報に
普段から接しているとおかげで、現実の感覚が鈍くなってしまっている
のではないかと感じるのです。

 もうひとつは大量の情報に接しているおかげですべての情報を
手に入れていると錯覚してしまうことです。
 ディスクロージャー(情報公開)は重要なことですが
思ったほど公明正大かどうかは怪しいものです。
 あの「宗男氏の外務省情報」を見るまでもなく情報は公開する側の
考えひとつであることも肝に銘じておく必要があると思います。

 学生時代(二十数年以上前)に
   「より多くの情報を早く集めることが肝要。」と
いわれたことを思い出します。 
 今は「集まる情報を主体的に選別、判断すること。」が
求められていると思います。
 まさに、情報も「量」より「質」の時代かと考えます。

 「ネットサーフィン」ではありませんが
まさに「情報の海」で溺れないようにしたいものです。

written  by  Masaaki Yoshimura(03/31/2002) 

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