1.シャツ・タイ
慶事の場合、ドレス・シャツはウィング・カラーかレギュラー・カラーで色は白。
タイはシルバーグレーか白黒のレジメタイを結び下げで用いる。 |
2.ベスト
欧米では黒のベストの代わりにグレー・ファンシー・オッドベストを用いるのが、
一般的。
また、ベストに白の縁飾り(カラーレット)をつけて慶事にのぞむのは日本固有の習慣で、ヨーロッパでは見られない。 |
3.アスコット・タイ
ウィング・カラーのドレス・シャツに白黒のハウンド・トゥースのアスコット・タイをあしらった着こなしのバリエーション。
結び下げのネクタイより、さらにドレッシーな感覚になる。
アスコット・タイは必ずウィング・カラー・シャツに合わせるのがルール。
タイ・タックはカフ・リンクスとお揃いで。 |
4.飾り花
襟元を赤のカーネーションなどで飾る習慣は歴史的にも古く、正礼装におけるしゃれたアクセントとしても効果的。 |
5.ポケットチーフ
麻かシルクの白を最もフォーマルなスリーピークで挿す。 |
6.トラウザーズ
コールズボンと呼ばれるストライプド・トラウザーズを着用する。
慶事にはストライプの幅が広い明るめのタイプを選び、弔事にはストライプ幅の狭い
ダークトーンのものを選ぶのがベストとされている。 |
7.シルクハット&ステッキ&白手袋
正礼装を演出する大事なアクセサリー。
中でも手袋はモーニング・コートには不可欠で、素材はキッド・スキンか布製のものを。 カフ・リンクスは、パールや金がふさわしい。 |
8.靴
キッドかカーフの黒。デザインはストレート・チップで内羽根式(バルモラル・タイプ)のようなドレッシーなものがふさわしい。ソックスは黒無地で。 |
9.その他
弔辞に喪服として着る場合、ベストは黒で必ず白い縁飾りははずす。
シャツはレギュラー・カラー、ネクタイは黒、ポケットチーフは黒か白をティービー・ホールド(四角にたたんだ挿し方)で。
カフ・リンクスはあまり目立たないもの、銀台の黒オニキスなどがよい。モーニング・コートは昼の礼装用なので、お通夜には着用しないこと。 |