1.ブラック・タイ
ディナー・ジャケットの着こなしの中でも最もスタンダードなもの。
必ず黒と白のコーディネートでまとめることが約束事で、夜間礼装としては
“ホワイト・タイ”(テール・コート)につぐ格式をもつ。 |
2.ディナー・ジャケット
夜の照明の下で着られることから、素材も輝きを意識したモヘア・バラシャツやモヘア・トロピカル等が使われる。 |
3.ドレス・シャツ
胸にプリーツをとったプリーテッド・ブザム(ひだ胸)、ウィング・カラーをもって正調とする。そして、前立ては必ず、黒オニキスやパール、ゴールド等のスタッズで飾る。
コットン・ピケを糊で固めたスティッフ・ブザム(イカ胸)のシャツは最もドレッシーな
シャツで、通常テール・コートのような正礼装に組み合わされる。 |
4.カマー・バンド&ベスト
ディナー・ジャケットの下には、ブラック・タイと同素材のカマー・バンドか
カマー・ベストをつける。
この際、ひだは必ず上向きとする。トラウザーズは必ずサスペンダーで吊り、シルエットを美しく保ちたい。
ブラック・タイのバリエーションとして、写真のような着こなしも考えられる。
これは、クレリック・シャツと紺ペーズリーのボウ&カマーの組み合わせ。
サスペンダーはモアレの黒。 |
5.衿元&胸元
●黒白のコーディネイトの“ブラック・タイ”で、唯一“色”を加えることが
許されるのが衿元。
フラワー・ホールに飾られた赤や白のカーネーションがドレス・アップ効果を
さらに高める。
●胸には、シルクの白いチーフをさす。テール・コートはリネンの白と限られているが、ブラック・タイの場合、ひとつドレス・ダウンしたシルクの白がふさわしい。 |
6.アクセサリー
夜間礼装の最もドレッシーなアクセサリーのひとつがゴールド。
カフ・リンクスとスタッズは必ず揃いでつける。
その他、ブラック・タイのアクセサリーとして黒のホンブルグ、グレー・キッド手袋などがある。 |
7.腕時計
間違ってもスポーティなものをしてはいけない。ドレスウォッチか懐中時計がよい。 |
8.靴
ブラック・タイには、やはりエナメルのオペラ・パンプスが正式である。
昔からアフター・シックスにエナメルをはくのは、照明の下で美しいのと同時に、女性と踊る際、イブニング・ドレスの裾を靴ずみで汚さないようにとの配慮からきている。 |