●「ドレス・ダウン」「ドレス・アップ」について。
★カジュアルがフォーマルに
  洋の東西を問わずまた現在でも、カジュアルウェアがフォーマルとして
 認められ流れはあるようです。
  日本の羽織袴は元を正せば旅着(旅行着)でしたし、モーニングは
 朝の散歩用から、燕尾服は乗馬用から、タキシードはラウンジウェアから
 ともともとは普段着でした。
  これらの服を礼装向けのアクセサリーなどと組み合わせることで
 フォーマルの場にふさわしい礼装として認められるようになりました。
  礼装とは単に礼服を着ることではなく、フォーマルの場にふさわしい
 装いをすること、「ドレスアップ」なのです。
★「ドレス・アップ」「ドレス・ダウン」の実際
    ビジネスウェアの代表である
 紺のスーツに結び下げのタイ。
  このタイを「黒の蝶タイ」に替え
 胸にシルクのポケットチーフを。
  これで立派に世界どこにでも
 通用する「礼装」
  (略礼装ではありますが)
 に「ドレス・アップ」です。
  「ドレス・アップ」することだけが
 礼装ではありません。
  ある芸能人の結婚式に招かれ た芸能人が「タキシードとデニムパンツ」で現れました。
  「タキシード」は立派な礼服ではありますが、単に披露宴の招待客
 としては、「主賓より目立った正装は非礼にあたる」と考え
 あえて「ドレス・ダウン」したものと思われます。
  (個性的なゆえに帰って目立ってしまったとは思いますが・・)
  礼装に限ったことではありませんが、その場ムード、自分の立場、
 相手の立場などを考慮に入れて「ドレス・アップ」「ドレス・ダウン」を
 使い分けることが、「着こなし」のに妙であり「オシャレ」の楽しさでも
 あと夜思います。
★どちらが「ドレッシー」?
  小物や、素材などによって「ドレス・アップ」や「ドレス・ダウン」を
 演出できるわけですが、その基準はどこにあるのでしょうか?
  ここにその一般的な比較を簡単にあげて見ます。
  (こちらに紹介することはあくまで一般てきな大雑把な比較です。
   これらの基準はその時代や、環境などで変わりうるものです。)
  ←:ドレス・ダウン   ドレス・アップ→

  ・シャツのデザイン
  ポロシャツ(ニットシャツ)←オープンカラー←ボタンダウンシャツ←
  レギュラーカラー(普通のシャツカラー)→ウィングカラー(イカ襟)

  ・スラックスの裾仕上げ
  たたき仕上げ←ダブル(マッキン付き)←シングル(ストレート仕上げ)

  ・シャツやネクタイの素材
  合繊系←綿→シルク(絹)→リネン(麻)
  *リネンよりシルクがドレッシーと思う向きもありましょうが
   礼装の世界では着直しができない麻のシャツやタイのほうが
   より正装に向いているとされています。
    綿のシャツで「バリバリ」に糊付けされたものを使うのも
   より麻の感覚に近づけたいとの理由からだといわれています。

  ・ネクタイのデザイン
   結び下げのネクタイ(プリント柄)←結び下げのネクタイ(小紋柄)
   →結び下げのネクタイ(シルバーグレー)→蝶ネクタイ

    ほかにもいろいろありますが続きいずれ別の機会に・・・

 この画面を閉じる。