●ここが変だよ日本人。(フォーマル編) |
★あれは「ジャパニーズ・マフィア」か? |
「黒の上下に白いシャツそして白のタイ」 これは結婚披露宴などでごく普通に見受ける「礼装」です。 しかし欧米の人々はこの姿を見て感じているのかご存知でしょうか? 「このホテルではマフィアの会合があるのか?」と思われています。 欧米では黒の上下と白いタイは「礼装」としては認められておりません。 特定の団体の特定な装いと見られます。 ではどうすればよろしいのでしょうか? 簡単なのは、「白いタイ」を「シルバーグレー」にするか「黒の蝶タイ」に 換えれば国際的にも通用します。 「日本の習慣なのだから委細かまわず。」との意見もありましょうが 羽織袴で押し通すのならいざ知らず、欧米の洋装を取り入れた以上 国際的に通用するマナーを身に付けたいものです。 |
★「ダブル」と「シングル」上着はどっちが正式か? |
店にいると「ダブルのジャケット」のほうが「シングル」より 格が上だといわれる方がおります。 どちらが格が上だとか、正式だとかの違いはありません。 ただ現在の風潮としてダブルの上着のほうがよりシックな印象を 与えることがあるとは思います。 同様な比較で、「上着のベント(背割れ)はセンター・ベントが正式。」 という意見がありますが、これは間違いです。 そもそもモーニングの尻尾部分を省略してディレクターズ・スーツが 生まれ、そのパンツを供地にしたのが現在の黒の上下です。 ディレクターズ・スーツもタキシードもノーベント(背割れなし)が 原則ですので、ノーベントの方が正式だといえます。 (カジュアルがフォーマル化する流れからいえばさほどこだわることもな いかもしれませんが。) |
★ダブルの上下のパンツの裾はダブルで?。 |
これは明らかに間違いです。 そもそもスラックスの裾をダブルにしたのは、雨天などの際に 裾が汚れるのを嫌って捲り上げたところ新しいカジュアルなファッション として定着したものです。 よって「礼装」のスラックスの裾はシングルに仕上げるのが 国際的な常識です。 |
この画面を閉じる。